今年(平成19年)は日中国交正常化35周年。両国は本年を文化・スポーツ交流年として3万5千人の相互交流を実現しました。
自民党政策グループ「新しい波」は、35周年の記念事業として1000名を超える同志の皆さんの訪中を実現しました。
訪中にあたり「中国と私たち」という冊子を発行し、私は編集委員長として編集後記を書きました。
<編集後記>
国交途絶 幾星霜
修交再開 秋将到
隣人眼温 迎吾人
北京空晴 秋気深
1972年9月26日 北京にて
越山 田中 角栄
田中角栄元総理が首相にご就任直後、訪中。毛沢東国家主席・周恩来首相との間で、日中国交回復をはじめとした共同声明(1972・9・29)発表。
爾来、今日まで私ども 「新しい波」の二階俊博会長は、中国との友好親善に揺るぎない信頼関係を築き上げてこられました。
本年は日中国交正常化三十五周年の記念すべき年です。特に二階会長が提唱され、本年一月北京において、漆原公明党国対委員長と共に中国政府要人との間で決められた「日中国交正常化三十五周年・二万人交流事業」は、両国、各地域の交流を進める事業として、スケールの大きさの点で、両国民の相互理解を深める日中交流の歴史に残るような画期的な快挙であります。
私たち「新しい波」もこの意義を踏まえ、約1000人の訪中団を結成、9月に中国を訪問いたします。
すでに、5月には東京マンドリン・アンサンブルの演奏会が大連市において約1000名の日中の友人を集めて開かれました。
10月12日には、中国人民解放軍交響楽団日本公演が中野サンプラザで開催されます。日中文化・スポーツ交流年(実行委員長御手洗冨士夫日本経団連会長)の多彩な行事も北京を中心に大々的に繰り拡げられることになっております。
日本と一衣帯水の大国である中国は、我国の歴史と文化に多大の影響を与えてきました。
両国の“連携と協力”こそ、アジアの平和と繁栄に貢献し、世界平和の礎になるものと確信いたします。
そして、これからの日中協力によって大成功が期待されるビッグイベントとして、2008年北京で開催される「北京オリンピック」があり、さらに2010年上海国際博覧会において日本館では「こころの“和”・わざの“和”」 をテーマに最先端の技術や映像のコンテンツを活用して“持続可能な21世紀の都市生活の姿”を上海を舞台に世界にアピールすることになります。
幸いオリンピツク、万博共に、日本は何れも成功を収めた実績があり、官民挙げて協力が進められています。
世界に活躍する華商の皆さんの盛大な大会が今年の9月15日から17日まで、神戸、大阪、和歌山のステージで繰り広げられます。何れも両国民、特に次世代の若もの達の相互理解に大きな役割が期待されています。成功を心から祈りたいと思います。
この小冊子は日中相互理解の一助になればと思い纏めたものであります。貴重なご講演をいただきました王毅中華人民共和国特命全権大使閣下、ご挨拶を寄せて頂いた石川 好前秋田公立美術工芸短期大学学長には心から感謝申し上げます。
なお、私事で恐縮ですが、先代江﨑真澄も、日中友好に田中角栄、藤山愛一郎先生等のご指導をいただきながら国交回復の井戸を掘った一人として、今ごろは、彼方から、「今日の日中の姿」と「正常化三十五周年」に、きっと賞賛の微笑みと拍手を送っていることでしょう。
今日まであらゆる苦難を乗り越えてご努力をいただいた全ての人々に深い敬意を表します。誠にありがとうございました。
<「テツマ会」の皆さんと記念撮影 北京・釣魚台国賓館>
<締めくくり交流会・講演会を北京で開催。冬柴国土交通大臣、二階自民党総務会長とともに出席>
<中国芸術団「千手観音」の団員の方々と記念撮影>
<北京でお会いした中国芸術団「千手観音」の皆さんが日本公演に先立ち「新しい波」を訪問されました。平成19年10月>